自己紹介・このブログについて

自己紹介・このブログについて

みなさん初めまして!今回は記念すべき最初の投稿なので、簡単な自己紹介と、このブログのテーマ、今後取り扱う内容などについて書いていきたいと思います!

自己紹介

Staa(スター)と申します💫大学・大学院で心理学や言語学を学び、修了後には児童指導員(放課後等デイサービスで発達障害や知的障害のあるお子さんを支援するスタッフ)として2年ほど働いていました。

4年ほど前に双極性障害、2年ほど前に解離性障害ADHDの診断を受け、現在は複雑性PTSDやトラウマに特化した治療を受けながら、ファッションデザイナーやライターとして活動しています。

洋服の製作・販売活動に興味のある方は、ぜひこちらからご覧ください🌟

このブログの目的

このブログの目的はずばり、トラウマインフォームド(Trauma informed)な社会を作ることです!トラウマインフォームドとは、「トラウマについての正しい知識が持たれている」ということ。つまり、この世界をトラウマに関する正しい知識でいっぱいにするのが私の目標です。

精神疾患の後ろに潜むトラウマ

実は多くの精神疾患の背景にはトラウマが潜んでいて、特に複数の病名を診断されている人の中には逆境的な幼少期を送ってきた人も少なくありません。そんな人たちは、いわゆる多くの人がイメージするようなPTSDの症状だけでなく、「頭痛や胃腸の不調、慢性的な強い疲労感」などといった一見するとトラウマが関係していなさそうなからだの症状や、「謎の不快感、四肢の痛み、体の動かしにくさ」のような言語化・自覚しにくい症状などにも同時に悩まされていることが多いと言われています。そしてもちろん、そこに不安や抑うつ、希死念慮、否定的な自己認知、解離、衝動的な自己破壊行動、恥や罪の意識、対人関係維持の困難さなどのこころの症状が加わってくるわけです。

当事者が強いられる「努力」

ここまで症状が多彩だと、一体自分の病気の正体は何なのか、どうすればよくなるのか、せめて、どうすれば安定した暮らしを送っていけるようになるのか、と多くの人は考えるようになると思います。だって、これだけの症状を抱えながらまともに生活するなんて相当大変なことですから。

でも体の不調で検査しても異常無し。心療内科や精神科に行っても、その時々で様々な病名を付けられ、いろんな種類の薬を大量に処方される。ネットで検索してみても代わり映えのしない情報ばかり。そうすると、自分で専門書や論文を読んだり、生活習慣改善のためできることを全部試してみたり、病状を記録して分析してみたり、って専門家顔負けのことを自分自身でせざるを得なくなってしまう。これが、日本でトラウマ関連疾患の当事者の多くが置かれている現状だと思うんです。

ここまでの「努力」をしても、症状が劇的に改善することってなかなか少ないですし、そもそもこれだけで力尽きてしまって、そこから先の本来自分が行いたい努力までできないことがほとんどです。さらに、ものすごい症状の嵐のなかこの「努力」を行っていること自体が、そもそも想像を絶するくらい超人的なことなのに、仮に調子が悪くなってしまったり環境が不安定になってしまったりしてこの「努力」ができなくなると、自分自身を責めてしまう人も多いでしょう。こんな状況では就学や就労、自己実現はもちろんのこと、健康で文化的に生きるための最低限の希望を持つことすら難しいんじゃないかと思います。

正直、このマイナスをゼロに変えるための壮絶な「努力」を、本来休むべき患者ばかりが強いられる状況って相当理不尽だと感じませんか?もちろん、トラウマの最新研究に詳しく、専門的な治療を提供している医療機関もあります。

トラウマインフォームドな社会とは

でも、もし「すべての」精神科医療がもう少しトラウマインフォームドだったら。

適切な治療にもっと早くたどり着けたかもしれないし、不必要な薬の摂取で肝臓を悪くすることもなかったかもしれない。症状を笑われることも、疑われることも、意味のないアドバイスをされることも叱られることもなかったかもしれない。

精神科領域だけでなく、「すべての」科がそうだったら、謎の不調によって診療科をたらいまわしにされることも、性被害に遭った患者が医者に叱られることもなかったかも。

もし司法や行政がトラウマインフォームドだったら。

社会がトラウマインフォームドだったら。

虐待や性犯罪が重く取り締まられ、被害者は適切な措置を早期に受けられたかもしれない。自己責任で世に放り出されず、経済的にサポートしてもらえたかもしれない。血の滲むような努力をしなくても、福祉に繋がりやすいシステムが構築されていたかもしれないし、もっとカウンセリングが身近だったかも。精神疾患があるからと言って偏見の目で見られなかったかも。「すべての」人にとって働きやすく過ごしやすい、生きやすい世界だったかもしれないのに…。

よりトラウマインフォームドな社会へ

SNSの当事者コミュニティにいると、こんなふうに当事者がいかに「努力」を強いられているか、そして医療従事者や司法、行政、社会システム、世間からどれだけ二次加害を受けているかが次から次へと可視化されてきて、そのたびに怒りと無力感を感じてしまうのです。

私自身は、運良くトラウマに特化した治療につながることができたことと、安心・安全を感じられる環境の中で過ごせるようになったことで、症状も少しずつ改善し、将来に対しての希望を持ち始めることができるようになってきています。自分をここまで導いてくれた全ての人への深い感謝の気持ちと、自らの運の良さをひたすら感じる毎日です。

でも、運が全ての世の中は理不尽だと思うし、より多くの人が公平に情報を手に入れられるような社会になったらいいなと思うんです。だから、トラウマインフォームドでない医療や社会そのものを憎んだり、対立したりしたいのではなく、まずは当事者も含めたすべての人が、その立場に関係なく、気軽な気持ちで最新の研究成果や情報を手に入れられるような場所を作りたいと強く決意しました。このブログやSNSが私の大きな目標への第一歩となるように、自分にできることをこれから最大限頑張っていきたいと思っています。

今後扱う内容

専門書や論文はその分野の知識が無い人にとってはハードルが高いし、ネット上の情報は玉石混交で何を信じればいいかわからない。さらに抑うつや解離などがあると文字を追って理解するのも本当に大変だと思います。そんな状況でも気軽にトラウマに関する最新情報が手に入るような、そんなブログを目指したいと思っています。

  • 信用できるソースをもとにした、国内・国外の最新研究に関する情報
  • 病気の基礎となる生物学的・心理学的メカニズム
  • 当事者が感じる症状の具体例
  • 日々の生活で実践できる、当事者向けライフハック

などを随時記事にしていく予定です。読んでくださる方が多くなってきたら、自分以外の当事者の方へのアンケートなども実施してみたいと考えています!

その他のSNS

ブログでは、このように詳しい内容を記事にして公開していますが、もっと気軽に、サクッと情報をチェックしたい方は、ぜひインスタやXを覗いてみてください!フォローやいいねもしていただけたら大変励みになります🫶

ここまで読んでくださりありがとうございました!また次回の記事でお会いしましょう!😊

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